おすすめの本RECOMMEND
本さえあれば、日日平安
長迫正敏がおすすめする本です。
本さえあれば、穏やかな日日。ほっこりコラム連載中です。本好きのほんわかブログ・「本さえあれば、日日平安」
本好きの、本好きによる、本好きのための“ほんわか”。一日を穏やかに過ごす長迫氏のおすすめ本はこれ!
2021/10/20 更新
本さえあれば、日日平安
長迫正敏がおすすめする本です。
フィクション
あんなに あんなに
著者:ヨシタケシンスケ
出版社:ポプラ社
部屋の壁紙を張り替えてもらいました。DIYが得意な人なら自分でやるのでしょうが、業者さんにお願いしました。息子が3歳ぐらいの時から住んでいますので築23年のマンションです。
気分を変えたかった…と言うと聞こえがいいのですが、色んなとこに不具合が出てきているからです。窓の下で家具に隠れている壁とかを覗いてみると、「どひゃ~」な状態でした。
もちろん家のローンは残っています。20××年ローンの旅です。まだまだ働かなくてはなりません。だからでしょうか、気を使ってくれた息子が今回の費用を全額払ってくれました。
なんということでしょう!
そして驚くべきことに、息子は続けてTVも買ってくれました。
今のTVは2011年の地デジ完全移行の直前に慌てて購入したものです。7年、8年過ぎたぐらいから、あれっ?と思う様になりました。急に映らなくなったり、色が変だったり、特に夏場の暑い時期にそうなります。
昭和な私たち夫婦は、TVが映らないと「も~何なんよ」とバシバシ叩いて直そうとします。しばらくするとまた映るので「今のは何じゃったん」と言い合っては、「まだ買い替えんでもええね」とホッとします。そんな会話を聞いていた息子が、不憫に思ったのかも知れません。
ちなみに「何なん」とか「何じゃったん」とか、藤井風くんのマネではありません。
新しいTVは4Kで画面は美しくYouTubeも見られます。
なんということでしょう!
でも息子からは、「今は、それが普通じゃけー、自慢して言うたらいけんよ。」とクギを刺されました。
言うとらんよ、書いとるだけ~
わが家は娘も息子も高校を卒業してすぐ働いてくれています。私も兄も大学、妹は短大卒です。なので、父から「ワシは、お前ら皆を大学へ行かせてやった。それなのに…」と、ちょっぴり嫌味を言われることがあります。
子どもたちが、それぞれ自分自身で選んだ道です。私は立派だと思っています。
「あんなに あんなに」 ヨシタケシンスケ ポプラ社
子育ては「あんなに」の連続。あんなにほしがってたのに、あんなにしんぱいしたのに、あんなに小さかったのに―。日常にあふれるたくさんの「あんなに」の中で、子どもは大人になっていく―。
大人気の絵本作家・ヨシタケシンスケによる、こどもと昔こどもだったすべての人に届けたい、ちょっと目頭が熱くなっちゃうやさしい絵本。
このコラム「本さえあれば、日日平安」でも、息子には度々登場してもらっています。
こんなに こんなに…
「しょうぼうじどうしゃじぷた」 渡辺茂男【作】 山本忠敬【絵】 福音館書店 2009/02/07
「お父さんのバックドロップ」 中島らも 集英社 2009/04/10
「きみが見つける物語 恋愛編」 角川文庫編集部・編 角川書店 2010/02/04
「GO」 金城一紀 角川書店 2010/08/03
「とんび」 重松清 角川書店 2012/01/15
「ビア・ボーイ」 吉村喜彦 PHP研究所 2012/07/29
「0円で空き家をもらって東京脱出!」 つるけんたろう 朝日新聞出版 2014/08/27
「屋上と、犬と、ぼくたちと」 若月 香 光文社 2014/10/08
「BT’63」 池井戸 潤 講談社 2015/06/21
「まちの本屋」 田口幹人 ポプラ社 2016/02/07
「無人島に生きる十六人」 須川邦彦 新潮社 2018/07/01
「ふるさとは本日も晴天なり」 横山雄二 角川春樹事務所 2018/11/13
「私の息子はサルだった」 佐野洋子 新潮社 2020/03/02
「銀の匙 Silver Spoon」 荒川 弘 小学館 2020/06/26
「ぼくのお父さん」 矢部太郎 新潮社 2021/06/19