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井上 剛 がおすすめする本です。
啓文社全店のスタッフが不定期に更新する「スタッフおすすめ」コーナー。 最新書き込みから順次表示しています。
2021/11/16 更新
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ノンフィクション
プロ野球「経営」全史
著者:中川右介
出版社:日本実業出版社
プロ野球に関する本は数多出版されていますが、その殆どは選手や監督にフォーカスしたもの。本書は球団の親会社の変遷とその経営を追った通史でありながら「近代日本経済史」を紐解くこともできる、これまでにない視点のプロ野球論です。
プロ野球公式戦が始まった1936年は7球団でスタートし、その親会社は鉄道3社、新聞4社。以来今日までに球団オーナーになった会社(個人含む)は55社。世相を映すように映画会社や食品会社やスーパーが球団を買収し、そして手放していきました。そして現在の12球団は鉄道・新聞各2、食品3、情報・ネット系3、金融1、そして特定の親会社を持たない「唯一の市民球団」広島東洋カープは松田家による同族経営に分類できるでしょう。
歴史を知ることで今がより楽しめる。来年のカープに期待しながらじっくり読み込みたい1冊です。