『虹いろ図書館のへびおとこ』から始まる虹いろ図書館シリーズの第3弾です。

一作目から、ずっと気になっていたかおり姫。彼女が主人公の物語。

図書館司書のイヌガミさんが差し出す本たち。それらは少しずつ、誰かの心の支えや、気付きや、救いになったりする。そうして誰かが誰かに差し出すなにかが、ゆっくりと世界に広がっていく。

わたしの中にも、凍らせて永遠に閉じ込めておきたいものがあります。

いっしょう、ぜったいにゆるさない。えいえんにうらみつづけてやる。

けれど、相手はいつから後悔していた？どれくらい長い間苦しい気持ちを抱えていたのだろう。
わたしだって、なにをいくつ、相手に対して間違えたのだろう。

すべての人たちのこころの中のかいじゅうに、この本を読み聞かせたい。そう思いました。
ゆっくりと、もうおやすみ。