最近は、スマホのラジオアプリでリアルタイムじゃなくても深夜番組が聴ける。
なんてすてきな世の中になったことでしょう。
今年のラジオ聴き初めは、年越しの少しあと、アプリでの『濱田祐太郎のぽこいちラジオ』でした。
いや面白過ぎると眠れないんだよなぁ…笑……笑………zzz…

テレビはみんなで見る。ラジオはひとりで聴く。
小学生のころから、真っ暗な部屋でお布団にくるまって小さな音でラジオを聴いていました。
その頃はFMで。音楽もおしゃべりもラジオドラマも大好きでした。
いつもひとりでいたくせに、きっとひとりがさみしかった。
パーソナリティーとリスナーで番組を作っていくあの感じが好きだった。

大人になるとラジオはミッドナイトに聴くものになった。
苦しくて、つらくて眠れない夜。明け方まで寄り添ってくれるお笑い芸人たち。
笑いすぎて涙が止まらない。

実在するラジオ番組を聴く人々の5つの短編集です。
そうそう、そうなの！こうやってひとつひとつを乗り越えていくささやかな、でも大きななにか。
この小さな支えが絶妙に全てを保ってくれる。
共感しすぎて読みながらひとりうんうんうなずく。

眠れなくて、夜を台無しにしてしまいそうな時、ぜひラジオをつけてみてください。
もしくは、この短編集を読んでみてください。
なにかがほどけて、よしっ！といい気分です。