恋人やパートナーと心がいつでも通じ合える脳外科手術—！？

うそでしょ！！！

反射的にこれをロマンティックだとか、真実の愛！だとか思えた人はいるのでしょうか？

…とか書いているわたしが不純人間なのか。すみません。


今だって、思った瞬間に相手にスマホでメッセージを送れる。それを読んだ瞬間まで知ることができる。既読になってからもう1分も経つのにどうして返事をくれないの？？追撃に電話までかけられる。ひとり言。愚痴。感想。頭の中にうかぶやいなや世界中に呟ける。今ついた溜息が地球の隅々まで響き渡る世界。


そこから、さらに、こころの中まで誰かとつながる……！！圏外！圏外はどこだ！！！

恋人と脳外科手術EEDを受けたブリディ。
〈聞こえる？〉
そして本当に返事が…？？？

この小説は、ものすごくダイナミックなアクションムービーのように目まぐるしく、スピーディーで、息つく暇もなく…あれ？ここから一歩も動いてないのに…。
久々に、お風呂、キッチン、寝室、ピアノの送迎、ありとあらゆるところに連れまわしてしまったので文庫が上下巻とも表紙がへよへよになってしまった。
そして、本。読書。そう。
詩を暗唱するのも好きだった。そうだった。
そして過干渉な母親にはなるまい…どうかな？大丈夫かな？
物理的にうるさい大伯母、姉妹たち、姪、うざったくもあるし、ときおりほっとしたりもするし。わたしもああいうおばさんになっている？？？

読み終えた今は、好きなシーンをぱっと開いてつまみ読み返しています。
実存の本はこれができるから好きです。
ぱらぱら～…あ、見つけた。って。