2022年1月11日（広島・岡山地区では13日）に創刊された「古畑任三郎DVDコレクション」。発売前から楽しみにしておりました。
ある地域で先行テスト販売されているらしい、との情報が入った頃から、全国創刊したら絶対買わねば、と思っていたのです。
買って帰って、すぐにDVDを視聴しました。
な、懐かしい……。

「古畑任三郎」第１シーズンは1994年に放送。当時は「警部補　古畑任三郎」というタイトルでした。視聴率は回を追うごとに上がって話題になりました。
その後1996年に第２シーズン、1999年に第３シーズンが放送、その他何回かのスペシャルが放送されています。2000年代に入ってもスペシャルが放送されたとはいえ、レギュラーシーズンは20年以上前の放送。今や学生アルバイトも2000年代生まれが中心ですので、古畑、と言っても若い世代はピンと来ないかも。
ある芸人さんの「ハンマーカンマー」も、古畑任三郎の（かなりオーバーな）モノマネなのですが、元ネタ知らなくて笑っている人も多いかもですね。

それはともかく。
古畑任三郎は私もめちゃくちゃ嵌ったTVドラマでした。録画したビデオテープがヨレヨレになるほど繰り返し観たものです。
ドラマとしての面白さだけでなく、ミステリ的にも非常によくできたドラマでした。
今や「刑事コロンボ」と並び称される「倒叙ミステリ」の代表作と言われますが、元々、三谷幸喜さんも刑事コロンボのファンだったことは有名です（第１号のマガジンにも記載されています）。タイトル前の古畑の一人語り、解決編前の「視聴者への挑戦状」、犯人を特定するロジックのすばらしさ、トリックをちゃんと映像で再現する完成度（唐沢寿明さんが犯人の「VSクイズ王」の密室トリックが最高です）。どれを取っても一級品です。
ツッコミどころもたくさんあるのですが、全体的な魅力が勝る感じでしょうか。
今観ても全然色褪せない名作だと思います。田村正和さんはもちろんですが、犯人の皆さんも若い！　相棒・今泉慎太郎の西村雅彦（現・西村まさ彦）さんも若いです。
懐かしい人も、初めて観る人にもお薦めします。