早く、中学生くらいになって欲しい…！！！

子どもを持って以来、こればっかり言ってました。もはや口癖の域です。
いつのまにか、今日で12歳。
来月には、ほんとうに中学生になります。

3歳のお誕生日にプレゼントしてもらったこの本。
とにかく読んだ。読み聞かせた。
とにかく泣いていて、食べなくて、飲まなくて，しゃべらなくて、寝なくて、他の子どもに近づけなくて、いろんな人に子どもの話を聞かれた。
わたし以外の人は遠巻きに見ていたけれど、わたしだったらどうにかできるわけでもなかった。

とにかく対話を試みる。
話しかけることが思いつかない。
だから、とにかく本を読み聞かせた。毎日。0歳のころから、つい最近まで。

もうすぐ中学生。
部屋の整理をしていて、子どもが「もう、この本はいいかな」と言った。
読んだよカレンダーいっぱいに貼られたシール。
この本を何周読み聞かせたんだっけか。
三まいのおふだのページは、怖がって見えないように折りたたんだあとがある。

あれ？
そういえば喋れているし、夜は5時間以上連続で眠るし、砂も土も触れるし、教室に入り席に着くことができている。
教科書や水筒やリコーダーや上履きはしょっちゅう消え去るけれど、心が何かを感じる前に速やかに買い足せばいいだけ。
毎日、ランドセル背負ってないよ！と声をかけるのもなんかもはや面白いし。

なんだ、わたしが泣くほどのことではなかったんだな、全部。


たったひとりのデータですが、この本を毎日、少なくとも8年間くらい読み聞かせた結果…
めっちゃ頭良くなりました！(※個人の感想です 笑)
むかしばなし、世界名作、童話、伝記、落語、古典…様々なジャンルのお話の中に、読み聞かせているあなたとお子さんの探しているものが、きっとあります。
この本に、たくさんのしあわせな時間をありがとう、と言ってそろそろわたしたちは卒業します。

ほんとうに、楽しかった。
ありがとう。