著者はウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と呼ばれ、現場に足を運び、現状分析と時代の変化を徹底的に調査して投資するスタイルだそうです。日本やアジア諸国を中心に未来予測をしているのが本書で、２月に来日した際には、その言動が大きく注目されました。
　本書の中でこれからの日本で投資すべき３つの業種を挙げています。観光、農業、教育を挙げ、なかでも日本のツーリズム──観光、ホテルや古民家に投資したいと具体的に語っています。中国においても農業・観光を挙げており、彼の注目度合いがよく分かります。
　一方で、２０５０年には日本が犯罪大国になる、５年後にアジアで最も繁栄しているのは韓国・北朝鮮の統一国家・・・といった大胆な予測もあります。彼の予測が的中するかどうかは分かりませんが、予測のその後を注視したくなる刺激的な１冊です。ぜひご一読ください。