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2022/07/10 更新

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文庫

桶川スト-カ-殺人事件

著者:清水潔

出版社:新潮社

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桶川スト-カ-殺人事件

ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた…。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞受賞作。

ストーカー規制法発足のきっかけとなったこの事件。
ストーカーという言葉をこの事件で知った人も多くいたのではないかと思います。
人を好きになる、愛するという素敵な気持ちのはずが、度を越しすぎるとそれはただの狂気となり、愛していたはずの相手を死に至らしめてしまう。
この事件は、犯人もさることながら、本来は守る立場にある警察までもが、隠蔽し攪乱した事件としても有名で、警察に対しての不信感を抱かずにはいられませんでした。

この本を読んだ後、いくつもの救えるチャンスがあったはずなのに、それを阻止できなっかったこと、被害者の恐怖や犯人の悪質な嫌がらせの数々、そしてそれが現実に行われ、最悪の結末を迎えてしまったことに胸が痛くなりました。事が起こらなければ、改正されていなっかった規制法。
今の事件の法律はこうした被害があったからこそ、出来上がっている。
そう思うと、決して事件を風化させてはいけないと思うのです。
そして、警察さえ隠しぬこうとした真実を追い続け、事件の真相にたどり着いた一人の記者の執念が暴いた日本の闇を忘れず、私も周りの人の流れにだけ気を取られず、自分で知ることの大切さを学びました。
ネットで情報が飛び交い、嘘か真か分からない情報過多な世の中だからこそ、
真実が何なのかの見極めが大事だと思います。

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