おすすめの本RECOMMEND
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?
2022/07/18 更新
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
フィクション
短篇七芒星
著者:舞城王太郎
出版社:講談社
舞城王太郎!
舞城王太郎!
読みながら世界が弾ける、ガラスのように派手な音で古い概念が砕け散る!
新着の心の滾り、新規の脳のぽっぴんしゃわー!
新しいアトラクションに乗り込んで、古い自分は乗り捨てた!
空と海を交換する、星を足蹴に、石を空に掲げよう!
わあわあわあ…。
物語に頭のてっぺんまでずぶずぶと浸かりきって堪能しております。
いいのかわるいのかもはやわからないけれど、毎回効能がすごいです。
ぶっ飛んだストーリーのなかにも不滅のテーマはいつだって『愛』。
この世の愛を、邪悪を真っ直ぐに射貫く。
世界にけっして慣れはしない。毎回新鮮に驚き、傷付き、世界の邪悪を指さし叫ぶ!
わたしたちがあきらめてしまっても、舞城王太郎の叫び声は空をつんざく。
読んでいて、雷鳴が轟き、渦を巻くような豪雨が起こりました。スタバから窓を見ると本当にものすごい天気だった。
心象風景じゃない??現実?なんでこんな天気の急変?
この本を読むときは、くれぐれも衝撃波に気をつけてください。
目を開けていられないくらいですよ!!!!