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佐々木大佑 がおすすめする本です。


啓文社全店のスタッフが不定期に更新する「スタッフおすすめ」コーナー。 最新書き込みから順次表示しています。

2022/09/04 更新

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自分を変えるノート術

著者:安田修

出版社:明日香出版社

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自分を変えるノート術

僕はメモを取るのが苦手だ。ということに実は最近になってようやく気付いた。本格的に働き始めてからだ。少し自己紹介しておくと、僕はこの春に入った新卒のペーペーである。新人なので色々なことを教えて貰う。しかし、その時のメモが上手く書けない。仕事の合間に的確に文章を残せない。後日見返したら何が書いてあるか読めない。あれ、昨日書いたメモはどこだったけか、とメモ帳そのものを無くす始末である。この文章はもしかすると啓文社の諸先輩方も見られているかもしれないので、僕の現状報告は(ボロが出そうなので)このあたりにさせていただくが、とにかく僕は危機感を持った。そして藁にもすがる思いで急いでこの本を手に取ったというわけだ。

結論から言うとこの本に書かれていたのは僕の求めていたものとは違った。それもそのはず、この本に書かれているのはタイトルの通りノート術。メモの書き方ではない。読み終えてから気付き小さく悲鳴をあげ頭を抱えた。(抱えている。)ここまでの前置きは一体何だったのか。本の内容を見誤るなど書店員としてどうなのか。これでは完全に馬鹿である。
しかし、この本を読んだ意味はあった。この本で紹介される「30分合宿」の話は、書くものがノートだろうがメモだろうが関係なく応用できるものだと感じたからだ。自分の考えや、知識を整理する為に一旦紙にまとめ直すことの重要性がこの本の中では力説されている。30分間だけ、毎日合宿するような気持ちで復習がてら紙にごちゃごちゃした頭の中を書き出していく。この30分間スマホやパソコンは出来るだけ遠くに置いておく。実際僕もやってみたが、これが結構ポイントだった。誘惑の多い身近な機械類を断ち切り集中力が高まった状態をつくり、紙の上に書いた情報と向き合う時間を作るのだ。まさに「合宿」と言っていい。そうすると自然と次やるべきことが分かってくる。

この本を読んでから、朝少し早く目覚めた時や、就寝前、休みの日の夕方などに
「30分で良いらしいぞ?」
と本に刺激を受けた前向きな自分が語りかけてくることがある。嫌な顔をするのはいつもの怠惰な自分だ。今のところ普段の怠惰な自分が8勝2敗くらいの割合で勝ち越し、前向きな自分は劣勢を強いられているが、今後この流れも変わるかもしれない。(変わればいいなとは思っています…)馬鹿な自分同士の小競合いのゴングを鳴らすのは、この本の持つ説得力だ。

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