少女と少年が出会い、成長し恋人になり、結婚して夫婦に、そして父親と母親に、そして年老いて、その先は？

最初は、恋だったか～…。
もしかしたら先にわたしが変わり、相手も変わったのかもしれない。
よくもわるくも…？？いや期待している分わるくも…の方を多く感じる知らなかった一面を知る、思い知らされてしまう日々。
薄目でスルー。笑い飛ばす。大喧嘩する。あきらめる。天に祈る。
飲み込めなくてもなんでも、幾日も眠れなかったとしてもついには眠れるし、何回も寝たら何日・何週間・何か月・何年も経っている。

この小説は、わたしの過去から始まり現在を通り過ぎ、この先の未来まで書き通してゆきます。
嫌だ。本当に嫌だ。なんでこんなことを。冷凍庫の奥底で、何か思い出せなくなるまでカチコチに凍らせているものを容赦なく暴いてゆく物語。つらい、もう読みたくない、でも、最後までやり通したらなにかがあるの？無冠の人生に、わたしだけのかんむりがもしかしたら見つけられる？

こんなやり方では今に後悔するのだろうか。
頑張らない、ではなくいろいろな所に裾が引っかかって頑張り切れない。自分で選べずに突き飛ばされるいくつもの分岐点。これだけは離すまい、ときつく握りしめているものが時折触れるのもおぞましく見える。
でも、選べなかったことも、成し遂げられなかったことも、間違ったこともすべてが宝石のようにちりばめられたわたしだけのかんむりがこの先に待っているのかもしれない。いやいや、何もない真っ白な砂漠がゴールかもしれない。意味をどうしても求めてしまう、でも意味なんてなかったらちょっとほっとする。

読み通すのは本当に苦しかった。
でもこんな気持ちをくれて、ほんとうにありがとうございます。