65歳以上の高齢者人口が総人口の28.7％を占める日本は今や世界一の超高齢化社会。

本作の主人公・忍（おし）ハナさんは後期高齢者人生真っ只中の78歳。
10年前のある出来事から美意識をことのほか高く持って外見磨きの鬼と化し、その賜物で60代に見られるまでに。
「外見でなく『人間は中身よ』という人はたいてい中身がない。
ナチュラル、あるがままなんてただの不精者」という骨太な信念！
さらに自他ともに客観視でき、言うときは言うが大体は心の中で毒づき無駄な争いを起こさぬわきまえもある。
そして長年の相棒、穏やかで真面目な夫の岩造に話を聞いてもらう幸せな日々。
しかし信じていた夫の重大な裏切りが…。
長生きすることは幸せなのか？辛いのか？

人生100年時代の今、多くの共感を得た累計42万部の終活小説が手に取りやすい文庫になりました。
是非ご一読を。