備後福山藩第７代藩主・阿部正弘公。福山の方は皆様ご存知でしょう。
ペリー来航時の老中首座（今でいう総理大臣のポジション）として西欧諸国と和親条約を締結して安政の改革を断行、日本近代化の礎を築いた幕末のキーパーソンです。
にもかかわらず国内の老舗出版社になる歴史人物叢書シリーズには何故かこれまでラインナップされることなく現在に至ります。
客観的な研究成果を踏まえ正弘公を評価する書籍。個人的に渇望していた、そうした1冊がこの度歴史専門出版社から刊行となりました。
幕末から明治にいたる外交・社会情勢のなか正弘公が果たした主導的役割に同時代の史料分析と研究成果で迫り、改めて正弘公の人物像と阿部幕閣の本質を考える１冊です。
折しも19日、福山リーデンローズで「藩校サミット」が開催。本書を繙きつつ誠之館創設者として福山の人材育成にも心を砕いた正弘公へ思いを寄せてはいかがでしょう。