私が保育所園児だった頃、週に一度移動図書館の車がやってきて、絵本の貸し出しをしてくれました。
お気に入りは、「わたしのワンピース」。
話は覚えているけど、ワンピースへの憧れとリズミカルな表現が楽しくて、何度も何度も繰り返し借りました。
　大人になり本屋さんに就職。子どもの頃によく読んでいた絵本に、まさか売り場で出会えるとは思っておらず、棚に「わたしのワンピース」が並んでいるのを見て感動したのを今でも覚えています。
　その感動から20年以上たった今でも、「わたしのワンピース」は変わらず売り場に並んでいます。次々と柄が変わるウサギさんが作ったワンピース。お花畑に行けば花柄に。雨が降れば水玉模様に。何年、年十年たっても色あせない、子どもの心を弾ませる一押し絵本です。