上田宗箇流十六代家元・上田宗冏お家元が茶道の中で培った美しいと言われる所作の秘訣を書き記した2011年発行の角川文庫。その表紙を、広島でご活躍のイラストレーター・嶋津まみさんの可愛らしいイラストに一新し、書店では啓文社限定で再販売しています。
　美しい立ち振る舞いやコミュニケーションの取り方、そして普段の心構えが優しく綴られています。「気が上がる」「気を込める」「気を入れる」という言葉があるように、動作の前の一呼吸が、自分に必要な動作なのかを自らに問い、思わぬ失敗を防ぐことになる。日々せわしなく動き回るビジネスパーソンにこそ読んでいただきたい、思わず背筋をピンッと伸ばしたくなる１冊です。
　昨年映画も公開されヒットした『日日是好日』（森下典子・新潮文庫）がお気に召した方は、こちらも気に入っていただけるはずです。