自分のルーツを調べたことがありますか？
私は、子供の頃。私の父方の祖先が住んでいた場所に行ったことがあります。
私の祖父は、シベリア抑留から帰還したものの、数年で他界。
私の父が3歳になる前だったそうです。
父の顔すら覚えていないということもあり、自分のルーツを探し、訪ねていきました。
そこには、遠い親戚の方が住んでおられました。
山の奥地。木と木の間に家があるような鬱蒼とした場所で、集落としても　いわゆる限界集落。
木々の間をサルが飛びまわっているほどの場所でしたが、とてもきれいな川が流れていました。
お土産に頂いたお米は、今まで食べた中で　一番おいしかった。
ただ、そこは、ダムの下に沈んでしまい　もう二度と食べることができないのがとても残念です。
自分の帰る場所があるというのは、幸せなことだとつくづくと思いました。

主人公は、母に捨てられ、名前も忘れてしまい。
そんな主人公が、路地裏で　先祖探偵として事務所をひらいていた。
いつかは、自分のルーツを、母親を探したいと思いながら。
依頼者たちの祖先を探していく。