『地図と拳』で直木賞を受賞した作者の最新作です、受賞作がかなりのボリュームで簡単に挑戦しづらいと思われた方はまずこちらを読んでみてはいかがでしょうか。

タレントではなく本気の挑戦者が出演するクイズ番組は、問題の途中で答える解答者たちのスピード感についていけない時があります。
なぜあの短時間で解答を弾き出せるのか？と感心はしても、まさか問いを聞かずに解答されては番組としては成り立たない事件です。

この事件を主人公は問いとして受け取り、解答を探して行きます。

全ての生活をクイズに変換してしまう主人公の熱量と危うさが、恋人との行き違いを産んでいきます
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ライバルとの対決で彼がこれからどうクイズと向き合っていくか、クセのある読後感をぜひお楽しみください。