華美な装飾を施した観賞用の作品が主流だった大正時代の工芸界にあって職人の手仕事で生み出された用具に美しさを見出し、生活に根差すものにこそ美があると（「用の美」）説いて新しい生活と美の概念を提唱した民藝運動。
その運動の提唱者・柳　宗悦（やなぎ・むねよし）の著作は『手仕事の日本』『民藝とは何か』など多数あるのですが、民藝の美しさと価値を提示するため国内外から蒐集された名品の数々を写真とテクストで解説した伝説の図録が、この度文庫化されました。
全三巻のうち本巻は日本の陶磁・染織・民画・玩具他を紹介。
生前に刊行された唯一の公式図録とも言える本シリーズで、柳たちが考えた「美しいもの」を皆様も是非ご体感を。