「トウノケイゴの本はどこ？」
そんなお問合せを受けても動揺しない。山積みのヒガシノケイゴの新刊コーナーにご案内する。
そんなウン十年前の思い出から今や東野圭吾先生の著作は2023年で100作目を刊行、さらに国内累計発行部数は1億部を突破するという金字塔を打ち立てた。
4月の文庫新刊の本書も強くおすすめしたい1冊。
主人公の玲斗とともに読者はクスノキの番人という謎の仕事を解明してゆくことになる。
複雑な人間関係や緻密な設定にさらに謎が深まるが、玲斗の不器用だけど物事に率直にぶつかってゆくフレッシュさ、知識はないが持ち前の鋭い観察眼で成長してゆく様は誰もが応援したくなる。
クスノキがもたらす奇跡とは。
　人の死なないハートウォーミングストーリー。クスノキの木陰でぜひご一読を。