滋賀に成瀬という女子中学生がいるという、ただそれだけでここまで心惹かれる小説があっただろうかー
成瀬が二百歳まで生きるといえば、本当にそうなりそう！彼女の言葉は一つ一つが固定概念を覆し日常をワクワクさせてくれる。

成瀬に出会う人すべて、彼女のまっすぐな人柄に出会い己の屈折に傷つく。
だがそれでいい、成瀬の懐は琵琶湖のごとく広くただただ受け止めてくれる。
皆成瀬に出会うことで自分と語り、一歩踏み出す。

一風変わった娘を見守る両親、寄り添うというか巻き込まれる幼馴染と繰り広げられるこの最高の青春小説を堪能してほしい。

読み終えてまだまだ読み足りない方には来年初春に続編が出るのでご安心を！
成瀬の次なる天下取りに乞うご期待あれ。