オンライン・フレンズ@さくらと対になる物語。
SNSで知り合った、さくらとユナ。ユナの視点で書かれた物語です。
さくらの視点で見ていたユナと、本当のユナは違う。そしてユナが見ているさくらも、さくらが思っている、さくらとは違って見える。
さくらよりひとつ年上の中2のユナは、さくらの悩みや苦しみとは違う鬱屈を抱えています。「自分」というものを確立させようとして、周りとぶつかってしまう日々。
そんな中、SNSを通して知り合ったさくらとの、好きなマンガの話で盛り上がることはユナにとって、大事な時間になっていきます。
さくらのお話から読んだので、ユナ側からのユナの気持ちや毎日が、そうなんだ！そうだったんだ！と発見だらけで面白いです。ユナから先に読んだら、どんな風にびっくりしたんだろう。これどっちから読むのが正解？おすすめなのでしょうか？わたしは「@さくら」から読んだので、そちらからがおすすめです！
でも「@ユナ」から読んだら、絶対ユナから読んだ方がいい！ってなるかな？
ふたりがお互いの影響を受けて少しずつ自分を変えていこうとする姿に、涙ぐんでしまいます。
感動？というか、嬉しくてまぶしくて泣いてしまいます。
遠くても、全然違うふたりでも、会ったこともなくても、他愛もない話をするだけでも、人はちょっとずつでも支え合える。そう信じたくなる物語です。
「今」という複雑な日々を生きる子どもたちにぜひ読んで欲しいです。