何かの家　って何…？？
そう思いながら読みはじめて、ほんとだ！『何かの』としか言えない！！と思う。

何を信じればいいのかわからない、ひどく先の見づらい不安になる物語だ。こうなると一歩も踏み外さないように慎重に、ゆっくりと読み進めるしかない。大丈夫。落ち着いて、わたしはひとつひとつ物語をたどりながら進む。

え。
え？
うそ。

登場人物ではなく、物語が、世界がわたしを裏切ってくる。
一歩も踏み外さないように読んでいたはずなのに！
思っていたのと全然違う『怖い』だ！！
一章読むごとに『え？』が湧き出す。
恐怖で胸がどきん！としたのなんていつぶりだろう。
最後まで読んだ後、どんだけ読み返したことか！
もう読みきったか？と思い、あとがきやらなにやら隅々まで読んで(活字はひとつぶ残らず読むタイプです)さらに　え！！！　とまたもや最初から読み返す。

めちゃくちゃ怖くて、でもこの世界の嫌いになれなさ、断じれなさがすごい本です。
あと犬派のわたし嬉しい犬かわいいです。
犬かわいい本でもあります。