美しく始まるファンタジーの世界。
胸をときめかせながら一歩踏み出して先を覗くと、夢見た景色と違うものが見えた。
真っ暗な底から見返してくる、あれはわたしだ。
なんで。

美しいものと醜いものは紙一重だ。
憧れは妬みに。
夢は呪いに。
優しさは卑しさに。
いつのまにかひっくり返る。本当はわかっている、わたしの心がだめなんだ。世界のせいじゃない。
今度こそ、明るい道を真っ直ぐに歩きたいと思うのにふつふつと沸き上がる見たくないもの。わたしが一番嫌いで、一番わたしらしいもの。

この物語を読んで、苑の強さや鷲の弱さや、また彼らの全然別の姿を見ているうちに、心が軽くなっているのに気づきました。
どんなに強くて美しくても、
どれほど弱くみにくくても、
きっとそれだけの人なんていない。
どんなに欠けや壊れがあったとしても、それでも、それこそが人なんだ。
まるで滝に打たれたように(…いや打たれたことないな)いや、ウォータースライダーを滑り落ちて水に放り出され、呆然とした時みたいに頭と心の中がすうぅー…っ、としています。

そして！これってきっと続きありますよね？？
だって楽山老師や暁くんや玖矛さまのこともっと知りたいし、鷲くんのことを最前で見守り続けたいし苑くんのツンをもっと浴びたいしなんならデレが見たい！！
え、続編ありますよね？
ないなんて言わないで…！！