自殺か他殺か？他殺としたらなぜその犯人は警察が架空の犯人を追うようにミスリードする証拠を捏造したのか？

高名な政治家夫婦の殺害事件？から幕を明ける東野圭吾の新刊が発売されました。
21年刊行の『白鳥とコウモリ』のシリーズ最新作となります。

前作に登場する五代警部が今回は主人公で、直観で事件の糸口を見つけてゆきます。
ガリレオシリーズの天才湯川教授と違い、読者も感じる「違和感」をトレースしつつ事件の糸口をほどいてゆきます。

犯人の青春時代からの年月が犯行に結び付く展開には、圧倒されるばかり！
新シリーズ化にあたり、これは五代シリーズなのかと思いきやまさに白鳥とコウモリ、白と黒が交差するしかけが両作品に渡って流れていく小説でした。