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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2025/01/02 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


文庫

トライロバレット

著者:佐藤究

出版社:講談社

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トライロバレット

生まれて、繁栄し、そして絶滅する。
わたしたちの足元に折り重なった地層がそれを教えてくれる。静かにその時を止めた世界。
次に折り重なるのはわたしたちだ。例外は今までなかった。必ず訪れる絶滅の時。わたしはうまく化石になれるだろうか。

この物語は正義の物語です。
正義を振るう。
振りかざし、振り下ろされる正義は、下される側から見たら何に見えるだろう。
人間の作った世界が、繰り返される日々が、日常が、それら全てに悪がまんべんなく満たされていたのなら、正義はいったいどうしたらいいのだろう。何処に・何を・振り下ろせばいいのだろうか。そしてそれは何と呼ばれるのだろう。

ひとつわたしに言える事は。
バーナム、うちの子だったら息子と二人まとめてどこへでも連れてってあげるのに。東京や福井までなら博物館へ化石を見に行ったことあるし。
でも、博物館に着いた途端に恐竜と三葉虫と、各々全く別方向の化石の展示にダッシュしてしまうんだろうな…。
追っかけるの大変そうだなぁ。

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