高等支援学校に入学した青崎架月くんは、空気を読むのが苦手。
相手の気持ちなんて、その人じゃないんだから分かるわけがない。
中学時代は、クラスのお客様扱いで同級生の顔も名前もほとんど思い出せない。
やっと自分に合う学校に来られたのかな？と思っていたら、ちょっとしたトラブルが発生して…？

「クラスメイトを疑いたくない」という理由から、先生にアドバイスを受け証拠を集め正解にたどり着こうとする架月くん。

言葉を字面通りしか受け取れない彼にとって、事情聴取は簡単じゃない。
でも、そんな彼だからこそ気づける事実もある。
この塩梅がこの物語の魅力を深めています。

ひとりで解けない謎も、いろんな人の協力を得れば真実にたどり着く！
こんなに優しい謎解きには初めて出会いました。

著者は実際高等支援学校の職員として働く傍ら執筆活動もしており、学校生活や先生の指導がリアルで魅力的です。