本書には「人の話を聞いて、あるいは文章を読んでそれを理解する」という、基本的かつ重要なことを行うための方法が書かれていて、タイトルの「30字」は、短い文にまとめる要約力がすなわち理解力・説明力であるということから付けられています。

要約のためには3つのステップが必要で、各章で
①話の中から事実を整理して把握する
②事実を自分の言葉で言い換える
③事実に知識や経験を加味して解釈をする、
それぞれの具体例が順に述べられています。

また、全編を通じて「問い」と「答え」が重要だと繰り返されており、「なぜ相手はこの話をするのか？」「○○とはどういうことなのか」を意識しながら聞いたり読んだりすることでより深い理解を得られるとしています。

円滑なコミュニケーションのためにも、しっかりした学びのためにも、いま一度自分の思考法と照らし合わせながら読んでみたい一冊です。