お向かいに大和ミュージアムがあるお土地柄、戦艦大和を題材にしたものと
当店はどうにもご縁がある気がしてならない今日この頃
ぜひとも当店がおすすめしなくては！と、熱量高めでご紹介いたします

「戦艦大和ができるまでの物語」「プロジェクトXのようなもの」かな？と思っていたら
これが、全然違う！
若い造船技師たちがさまざまな困難に立ち向かいながら戦艦大和を作る紆余曲折も
ふんだんに描かれているのですが、魅力的なキャラクター達が織りなす
手に汗握るハラハラドキドキ、切ない恋のお話、そして、戦争の悲しさ、、、
フィクションとノンフィクションをうまいこと融合した濃厚エンタメ小説です！

個人的に、歴史を題材にした小説って正直苦手でした
現代に生きる私たちは過去に何が起きたかをある程度知っているので、
自動的にネタバレされた状態から読み始めるわけです
知らなかった！まさかそんなことになるとは！という驚きが薄いこともあって、
どうも入り込めない、というか、少し冷めた目で見てしまうこともしばしば
それが、この作品は続きが気になって仕方ない
ストーリーが進むにつれてページをめくる手に加速が付く感じ
戦艦大和ができるまでのあれこれも非常に濃密なのですが、大和がその後どうなったか、
そんなに詳しくない私でも、かなり胸が痛くなるというか、、、

かなりボリュームがあるのにそれを負担に感じさせない高い文章力は圧巻の一言に尽きます

ぜひ一度お手に取ってみてください