本を紹介するのは難しい。
誰もがつい手に取りたくなるようなお薦め文は書けない。
文章力の問題もあるが、全ての人から「いいね」を頂ける無双な本など存在しないからだ。
自分と好みの傾向が似ていて、その本をまだ読んでいない素敵な誰かに向けて書くことになる。

それでもより多くの方に最新の話題作から定番のロングセラー、古典の名作まで幅広く紹介したい。そのため個人の嗜好は置いといて、様々な大人の事情を考慮して選書することになる。

ふとアンパンマンの歌詞「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」を口にしては我に返る。「なんのために読み、だれのために薦めるのか」と。

本書には、こう書かれていた。
「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、そして「その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話」であると。

いつも手元に置いて読み返したい1冊。