ある会議にて「間尺にあわん本を読みんさいよ」と言われたことがあります。　
「ましゃくにあわない」とは、割に合わない、利益にならない、といった意味です。
この話をされたのが会計事務所の会長をされていた方なので、あえて損なことを選ぶように言われたのが驚きでした。

例えば頭からしっぽまで餡がぎっしりのたい焼きのように、どのページも全部が面白い本。
また日曜に勉強、月曜から実践「がっちりマンデー！！」のごとく読むとすぐに役立つコスパ、タイパが良い本こそ読むべきだと信じていたので。

本書でヨシタケさんは「間尺にあわない」どころか、「読まない本を買うこと」を推してます。
将来的に自分を変えてくれるかもしれない本を購入して持っておくことで、自分に投資しているような、自分を励ましているような、いいこと感に繋がると言われます。

このヨシタケ説を信じるか信じないか、そして本書を読むか読まないか、それはあなた次第。