おすすめの本RECOMMEND
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?
2026/02/09 更新
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
ノンフィクション
虚弱に生きる
著者:絶対に終電を逃さない女
出版社:扶桑社
40歳を過ぎた頃から。
同世代からたびたびこんな話を聞くようになった。腰が痛い、肩凝りがひどい、ひざが痛い。疲れやすくなった。体がだるい。めまいがする。風邪を引きやすくなった。字が読めない、老眼?
40代になって、急にきたよね~!うんうん、ガクッときた!
ふんふん聞きながら、実はぜんぜんピンときていません。
急に?ガクッと?いやーぜんぜん。
なぜなら、そんなのわたしの人生デフォルトだったから…!!
そんな虚弱中年が、偶然この本を見つけ、店内で胸に抱き一回転舞ってしまいました!いけない、三半規管も弱いのですぐ酔ってしまうのに…。
虚弱体質の著者が「今」を生きるため、苦しみ、努力し、道を探ってゆくエッセイです。
正直、泣いた。にこにこして泣いた。
1日8時間、週5日、それが今の最低限ふつうに日本で求められる労働ですね。
それができない人は「ふつう」じゃないとされる。
この世界は、わたしにぴったりにはできていません。
実は、幼稚園に入る前から、あれ?と思っていた。その年で2歳年下の妹にかけっこで勝てないのは何故なのか?
幼稚園で、1ヶ月休まず通うと貼ってもらえる「ごほうびシール」が欲しくてたまらなかった。2年間で一度だけもらえた。1ヶ月間、這ってでも通ってやっと貼って貰えたキラキラのごほうびシール。
こんな自分でなんとかやっていくしかないのです。
あきらめたら終わりだ。と思ってやってきました。でも最終的に一番大切なのは「あきらめ」でもあります。
叶わない望みを抱くのはつらいので。
わたしの船には少ししか載せられない。船じゃなく舟でもなく実際は板きれみたいなもんです。
あきらめてどんどん荷物を軽くしながらここまで来ました。
実は、今が人生で一番元気です。
40代になって時短から8時間勤務になってみたり…!逆・曲がり角です!
虚弱体質が治ったというよりは、武術の達人である老師が、最小限の動きで弟子を倒す。ように生活の達人になりつつあるのでは?
ここから何ができるようになるのかな?
楽しみです!!
