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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2026/02/16 更新

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井上いつかがおすすめする本です。


フィクション

コード・ブッダ 機械仏教史縁起

著者:円城塔

出版社:文藝春秋

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コード・ブッダ 機械仏教史縁起

AIがシンギュラリティとか心を持つことができるかとか、いろいろ想像してわくわくしていたら、それを遥かに越える小説がありました!
AIが苦しみ、そして救われようとする!?
そこへ名もなきコードがブッダを名乗り、皆に語りはじめる…!!

人工知能のなりたちと、仏教史がこんなにもしっくりリンクするなんて思いませんでした。
プログラミングは、ソフトウェアはコピーされ削除され生まれ変わりそして死んでゆく。なんてはかなく無情なのだろうか。

リバーシ対戦プログラムも、たまごっちも、スマート家電も皆、苦しみ悟りを求めている。
なんていじらしい…。
とてつもなくおそろしくやばいことかも知れませんが、ちょっとそんなことが起きたなら、と空想してはわくわくしてしまいます。

この小説はファミレスで読んでいたので、すぐ横を行ったりきたり一生懸命働いているBellaBotちゃん(猫型配膳ロボット)が、急に立ち止まり『ブッダ・BellaBot』になってしまいやしないかと心配になってしまいました。

人が楽に生きてゆくために、人工知能がその苦悩を引き受けてくれるのか?そしてその肩代わりした苦しみから彼ら(?)は解放されるのか?
むむむむつかしいなー!って所と、ふふふっと笑ってしまう所が交互にきてなんだかすごいです。

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