おすすめの本RECOMMEND
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?
2026/07/15 更新
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
フィクション
ゾンビ回収婦
著者:小砂川チト
出版社:講談社
人間は、人間の作った世界から捨てられようとしていませんか?
もうそろそろ、わたしって不必要なんじゃないんでしょうか。
薄々感じていた見ないようにしてきたものが小説になっててめちゃくちゃこわいです。
やってもやってもリセットされるなんの意味もないことに自分の全てをつぎ込んだりして。くだらない。と、ゴーグルを外し、この小説から顔を上げてわたしはわたしの有意義な人生に戻ろう…と、それを見た。え?見えた。どんどん見えだしてしまう。本当のことが。
わたしが必死でやってきた、意味あること。ただ足元だけを見て、この場所を、ポジションを、関係を、価値を、頑張っています。を、高く掲げて、弱気や怯えや飽きや絶望を持っているのをバレないように...ってこれが全部なの?わたしの?
気づいてしまって、それで立ち止まったら不必要なものとして排除されてしまうのでしょうか?
なんかもう、それだけが希望のような気がしてきました。
途中まではやめてほしい、と思いながら読んでいたのに最後まできたら、ありがとう。と思える小説です。なんか。いっそありがとう、でした!こうやって小説を読んで苦しめることを辿りながら生きていこうとおもいます。
