おすすめの本RECOMMEND
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?
2026/07/22 更新
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
フィクション
こわい話の時間です 左肩のともだち
著者:井上雅彦:編 新井素子 織守きょうや 北野勇作 最東対地 柴田勝家 霜島ケイ 背筋 高瀬美恵 新名智
出版社:福音館書店
小学生から読める児童書です!
9人の小説家の書き下ろし短編集。
子供の頃、みんなこわい話が大好きでしたよね?もちろんわたしも夢中で読んでいた。好きでした、っていうのは少し違うかな…読んだり観たりした後は悪夢をみて眠れない、お風呂にひとりで入れない、こわいのはきらい!でも読まずにはいられない。全身の毛が逆立つぞわぞわを感じながら、これ以上はキケン!という信号をバチバチに感じながらも近寄ってしまう。
現実のぼんやりとした怖さに包まれながら過ごす子供時代。どれが正解?選択肢は無限のようで間違うともう取り返しがつかなくなるような恐怖。あの一言が、あのしり込みが、ずっと後になってバツだと気づく。
物語の怖さは、ちゃんと現れて、ちゃんと終わってくれるところが昔から好きでした。
因果や罰や理不尽だったりもするけれど、行動に対してちゃんとやってきてくれる。
めちゃくちゃ怖くて絶望なのに、不思議と安らぎを感じます。
大人になって児童書のこわい話を読む。
ちゃんと本当にこわい!
九つの『こわい』がまた全然別の『こわい』なのでまじで勉強になるくらいです。
そうだよな~、この世にはこんなに様々な『こわい』があるんだよな。
そして単純に思える『こわい』その裏というか元には、誰かに対するうらみやねたみや何らかの執着、強い思いがある。純粋な強い思い。美しくて好きです。
好きな小説家はもちろん最高でしたし、初めましての方もどれも素敵で、ここから作品を読んでみようかな~と推し作家がどんどん増えるアンソロジーは嬉しくて困っちゃいますね☆
