おすすめの本RECOMMEND
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?
2026/08/19 更新
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
フィクション
夜想い
著者:住野よる
出版社:双葉社
夜空で輝く星を、長く見上げてはいけない。
「星空中毒」になってしまうから。
それが、どんなに美しく輝いていようとも。
一年間不登校だった中学生の始は、春から再び学校に通いだす。ある人を探すために。
そして「星空中毒」という未知の病にかかった女子生徒と出会う。
大切な人をうしなう、ということはいつでも、どんな時にでも絶対にあってはいけないほどに苦しい。
けれどもきっと、生きていくうちに人は必ずいくつもの別れを経験します。
理不尽な、突然の、耐えられないほどの。
けれども、絶対に避けられないそのときはやってくる。
では、どんなふうに喪失と向き合うのか。うしなったあとには何も残らないのか。
この本を読んで、いろいろなことを考えました。
うしなうもの、喪失に打ちのめされても、なにもかも手放す必要はないのかもしれない。
物語の主人公や先輩や同級生や周りのみんな、それぞれの気持ちを考えて、それぞれの心になにか祈らずにはいられませんでした。
どうか、どうか…いやこれ以上はとても言えないけれど、とにかく、彼らの未来について祈らずにはいられませんでした。
