福山市立大成館中学校・神辺中学校で校長を務められた友道先生。２０１７年出版の『方円の器』第一弾ではご自身の教育哲学を披露されました。今回の続編では、４年前に多発性骨髄腫が発症し、道半ばにして校長職を辞され入退院を繰り返す生活の中で自らの教師生活を振り返り、子ども、親、そして闘病されている方々へ「生きることの素晴らしさ」を伝える、不屈のメッセージが綴られています。
私事で恐縮ですが、我が子は友道先生が校長時代の大成館中に通っており、「一生懸命はかっこいい！」がスローガンの運動会の閉会式挨拶で先生が「ブラボー！」と叫ぶのが楽しみでした。思春期の中学生が何事にも真っ直ぐに学校行事に向き合う姿は、先生のご指導の賜物でした。
先生は本書の刊行を見届けられ、本年2月8日に息を引き取られました。残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。