最近「行動経済学」という言葉を聞くようになりました。広辞苑第七版には「実験などで観察される人間行動を基に構想された経済学」とありますが少し分かりづらい…。そんな「行動経済学」を図解で分かりやすく解説するのが本書です。
本書ではこの言葉を「人間が必ずしも合理的に行動しないことに着目し、人間の心理的・感情的側面の現実に即した分析を行う経済学」と定義しています。伝統的な「経済学」では「人間は常に超合理的・超自制的に行動する」事が前提条件になっているそうで、「行動経済学」はその真反対です。例えば1,000円の商品1個を買うつもりが、2個で1,500円と言われ衝動買いして1個余らせて後悔した、というような行動です。
本書ではその人間の意思決定のクセを知った上で、それをマーケティングや実生活に活かすコツも解説されているので、様々な場面で役に立ちそうな一冊です。