恋愛がない方が、心やすらかに暮らせる事には、そろそろ気がついています。
結婚をするには、自分のペースを愛し過ぎている、という事にも。
妹と一緒にお風呂に入りながら、わたしは彼女に提案しました。
「ねぇ、年を取って、わたしが結婚していなかったら、二人で楽しく暮らそうよ。間宮兄弟みたいにさ。」
妹は「いいけど」と、言った後少し言いにくそうにこう続けました。
「でも、わたしに夫がいるかもよ。」

そうか！！

妹が結婚する可能性なんて、全く考えていませんでした。失礼な事に。
（妹は、わたしの１５倍は結婚に向いてなさそうです。）
困ったなぁ、アテにしていた妹に、そんな事を言われるとは。孤独な老後は避けたいものです。やっぱり男の人で見つけないとだめなのでしょうか。
間宮兄弟のように暮らしたい。２人で平和に、楽しく、心やすらかに。
季節を感じながら、なるべく好きな事ばかりして。他人の目を気にせずに、自由に生きられたら。
でも、わたしも小説に出てくる他の女の人と同じように、明信とも徹信とも付き合う事はないでしょう。それとこれとは少し違うんです。
ごめんね、間宮兄弟。