おすすめの本RECOMMEND
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?
2008/06/13 更新
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
フィクション
諸国物語
著者:ポプラクリエイティブネットワ-ク株式会社
出版社:ポプラ社
最近は、図書館を利用したり、書籍代の節約を試みています。
職場に本がたくさんあり、毎日触れているので本に対する飢えも落ち着きます。見ているだけでおなかいっぱい、な感じで啓文社で働き出す前よりかなり衝動買いが減りました。
(ケーキ屋でアルバイトしていた時は、見ているだけでおなかいっぱい、にはならず3ヵ月で5キロ太りました・・・。)
先日、彼氏とおこづかいの使い道の話になった時、
「本を買うのは、1ヵ月1万円以内と決めてるんだけど、最近はその金額内でやりくりしてるよ。」
と、節約をがんばっているつもりで言ったのですが・・・。
「ええ!!?そんなに使ってるの?」
と、すごくびっくりされてしまいました~。
予想外の反応に動揺してしまって、書店が職場なので本を読むのは仕事でもあるし・・・と、反論するも言い訳っぽいしどろもどろな感じで。(実際言い訳です。啓文社に来る前は、その3倍は買っていました。)
彼氏に、物価の上昇、格差社会問題、年金への不安などを挙げ、これからのおそろしい未来に立ち向かうにはもっともっと節約しなくてはだめだ、意識を変えなさい。というような事を忠告されました。
これから、更なる節約を目指してがんばります!!
と、言いつつ、高価な本をこっそり紹介します☆
諸国物語。この本には21の短編小説が収録されています。
寝る前に1日1編大切に読んでいこうと思っていたのに、あんまり面白かったので3日で読み終えてしまいました。
ページをめくってもめっくても終わらない、まるでケーキバイキングのような楽しさでした!いくらでも食べていいしあわせ!どれも全部おいしかったです。ケーキは何個かでおなかいっぱいになってしまうけれど、小説はいくらでも読めます。とても厚い本で、なかなか読み終わらないのが嬉しくて仕方ありませんでした。
ドストエフスキーの「鰐」読んだ事のない小説だったので、まるでドストエフスキーの新作が出たかのようにどきどきしました。
メルヴィルの「バートルビー」バートルビーの言う『そんな気になれないのですが。』をわたしも時々心の中で使ってみたりしています。
他も全て、素敵な小説ばかりです。
ずっと大切にしたい、宝物の本がまた1冊増えました。
宝物なので・・・ 6,930円(本体6,600円+税)でも全然高くないです☆