丸いチーズケーキがひとつありました。
　四つに切り分けて一つずつ食後のお茶にいただきました。
　残り二切れ。
　次の日、遅い朝食に出したのですが、彼が二切れとも食べてしまったのです。

　信じられん！！！

　二切れ残っていたのに。住人二名のうちなのに。チーズケーキと黄金の組み合わせであるコーヒーを煎れている隙に。楽しみに、楽しみにしていたのに！！
　久しぶりに泣きました・・・。おなかがすくと絶望するたちなので。


　今日は、チーズケーキの替わりに買ってもらったゴディバのチョコレートを読書のお供に。（泣いてみるもんだなぁ）
　この小説は、以前文芸書版をコア福山西店で、あらかた立ち読みしてしまっていますが（いつも立ち読みしてすみません）文庫版でお求めやすいお値段になっていたので買ってしまいました。
　恋愛小説です。
　おいしいチョコレートのように、きれいで、あまくて、ほろにがい。
　口に入れた時の喜びとときめき、舌の上で溶けてなくなってゆく時のせつなさ、空っぽになった箱を見つめる時のかなしみ。
　そんな恋が六つパッケージされた連作短編集です。
　ああ、おいしかった～。
　また食べたいな。


※ちなみに、わたしにとっての主食はケー　キ。
　お酒はチョコレート。
　煙草はコーヒー。
　おやつは本です。

コア福山西店