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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2009/08/14 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


フィクション

白い人たち 新装版

著者:F・H・バーネット

出版社:文芸社

白い人たち 新装版

 海で泳いだ事のない男の子と海水浴に行きました。
 尾道に住むわたしは、生まれた時から海を知っています。泳ぎたければ海水浴場は、向島、因島、三原や福山にもどこにでもあります。海があるのは当たり前。商店街を歩いていて、ふいに路地から潮の香りを感じるのは当たり前です。
 十歳の男の子が疑問に思う事全てにこちらが驚かされました。本当に海の水はしょっぱいのか尋ねたり、波の強さになかなか足を入れられなかったり、最初に遊んだ岩場が帰る時には見えなくなっているのを不思議がったり・・・。わたしはまるで「秘密の花園」で自然や動物に驚くメアリお嬢様出会った時のディコンのような気分です。
 初めての海水浴。彼の楽しそうな笑顔ときらきらひかる目を通して、わたしも未知の発見をするときめきを感じる事ができました。海のたくさんの不思議は、いつでもそこにあるのに、いつのまにか全然気にしなくなっているんだなぁ。楽しかった!!

 バーネットの「小公女」「小公子」「秘密の花園」が大大大好きで、頻繁に再読しています。バーネットの他の作品をずっと読んでみたいと思っていたので「白い人たち」に出会った時は狂喜乱舞してしまいました。
 ああ、初めてのバーネット!!
 とりあえず、今三回目を読み終えたところです。この作品の他は、もうバーネットのもので読む事ができる作品はないのでしょうか・・・。さみしいです。でもまた「秘密の花園」を再読したくなってきたのでこらからちょっと読んできます。海を再発見した時のような、どきどきをきっと見つけられるとおもいます。

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