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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2009/08/24 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


コミック

きのう何食べた? 1、2巻

著者:よしながふみ

出版社:講談社

きのう何食べた? 1、2巻

 夏バテにも負けず、増してゆく食欲と戦う日々です。
 読書で気を紛らわそうと思うのですが、どうして物語の中に出てくる食べ物はこんなにもおいしそうなのでしょうか。
 思い返せば子どもの頃から、絵本の中に出てくる食べ物に夢中でした。ぐりとぐらの作る大きなカステラ。おばけのアッチの作るおさかなのかたちのハンバーグ。物語の中ならば、ねずみのにくのパイやかぶと虫のさとうづけ、なんてものも魅力的に感じてしまったものです。

 よしながふみのコミックはどれもこれも食べ物の描写が素晴らしくて大好きなのですが、このコミックはほとんどレシピ本?というくらいに料理の工程などが詳しく描かれています。元々わたしはレシピ本を純粋に読み物として熟読するのが好きなので(少し、普通の用途とは違う事、自覚しております・・・)気に入って何度も読み返しています。いえいえ、食べ物の箇所だけでなく、登場人物たちの何気ない日常やエピソードが繊細に描かれていて共感できる所も大好きなのです!
とはいえ、このコミックはわたしの中ではすっかりレシピ本として分類されてしまっていて、現在はキッチンに常駐しています。
 こんなのを読んでいたら、当然食欲を紛らわす事などできませんでした。仕方がないので開き直ってお昼ごはんに何を作ろうか考えながらページを繰る事にします。カレーうどんは昨日作ったし、今日は何を作ろうかな~♪
 

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