一年のうちで、一番好きな季節が近づいてきました。

そろそろ、北の山の奥で雪子ちゃんが目を覚ます頃かなぁ。

わたしは暑いのが本当に苦手なので、夏の間ずっと休眠をしている野生の雪だるまの雪子ちゃんが羨ましくてたまりません。
わたしもひんやりした季節が廻ってくるまで眠っていたいです。
でも、雪子ちゃんは春や夏を全く知らなくて、話に聞いたり想像してみることしかできません。夏の、潮の香り。植物や果物の匂い。アスファルトの焼ける臭いや埃っぽさ。太陽の光の強さ。そういったものを真冬の暖かい部屋の中で思い出すのも楽しいものです。やっぱり両方の季節を知っておきたいな。

早く冬がこないかなぁ。この本は冬でいっぱいの内容なので読み終えてますます冬が待ち遠しくなりました。

真夏にこの本を読み返して、冬を恋しがったりもしてみたいです。