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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2010/07/21 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


フィクション

悶絶スパイラル

著者:三浦しをん

出版社:太田出版

悶絶スパイラル

 三浦しをん。
 小説はもちろん好きですが、エッセイの方をずっと激しく愛しています。
 彼女のエッセイを読んでいると「そうそう!そうだよね、そんな事もあるよね!!」と、強く励まされます。
 彼女の弟や母親、通りすがりの人たちとのかみ合わなさに勝手に一方的に強く共感して胸を熱くしています。
 誰にでも、自分の中では常識だと思っている事が、ふとした時に世の中ではまったく通用しないと知って愕然とする事ってありますよね?ありません?え、ないですか・・・?
 著者の『平凡』な日常は、事件とうっかりと爆笑が絶えません。彼女のエッセイを読むと、人の数だけさまざまな『平凡』があって、退屈だと思っているのは本人だけかもしれないな、と楽しい気持ちになってきます。

 最近すごくびっくりした事。
 20年も住んでいる自宅の階段から落ちる成人女性はめったにいない、という事。子供でも階段からはしょっちゅうは落ちないらしいです・・・。子供のいる友達との何気ない会話の中で知りました。
 小学生の頃は約月1回、成人してからも年に1、2回は落ち続けていたので、本気で皆も危険な目に遭っているものと思い込んでいました。デパートなどの階段やエスカレーターを、手すりも持たずにひょいひょい上り下りする人をみて、「な・・・なんて命知らずな奴なんだ・・・!」とハラハラしていた自分が恥ずかしいです。
 

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