先日テレビで「新婚さんいらっしゃい」を観ていた時。
　参加資格が『結婚して3年以内の夫婦』となっているのを見てびっくりしました。
　もう100年くらい前からこんな生活をしているような気になっていたけれど、わたしたちって、まだ「新婚さん」だったんだ・・・！


　わたしの大好きなドラマ「すいか」を手掛けた脚本家のエッセイです。
　今、放送中の「Q10」も木皿泉さんの脚本ですね。主演のふたりがかわいいですよね☆
　このエッセイを読んではじめて、木皿泉さんが『大福』さんと『かっぱ』さんの男女二人組であること、わたしの両親と同じくらいの年齢であること、何年かまえに入籍されたばかりだということを知りました。
　何年も一緒に歩んできた人たちの語り合ういろいろなこと。全く違うタイプのふたりが、同じ方向に向かって、別々の考えを少しずつ寄り添わせていきます。
　笑って、怒って、悲しんで。道のりが長くなってくると起こるのは良いことばかりじゃなくて。
　病気や、トラブルなど避けて通りたいことも、語り合うふたりの様子がなぜか幸せそうに見えるのはどうしてなんだろう。
　どこまでもまっすぐに伸びていて、行く先は遠過ぎてよくわからない、果てしない道の前に立ったような。
　想像もつかなくて、少し恐くて、すごくわくわくするような気分になってきます。
　何度も読み返してもよくわからないけれど、とてもとても面白い本です。
　隣にいる人のことを何もかも知ったような気になってしまっていたなあ。本当はほんの少しの時間しかまだ一緒にいないのに。
　あと2、30年後にこのエッセイの中のふたりのように、互いのことを
　『こんな便利でおもしろいものがタダで落ちているなんて、』
　『こうやって話をしている時が最高に楽しいに決まっているじゃないですか』
　なんて言い合っていられるでしょうか？

　まだ「新婚さん」のわたしには想像もつかないや。