「グラスホッパー」と同じく殺し屋たちがわんさか出てくるお話です。
　それぞれ強烈な個性を持った登場人物は、ひとりずつでも十分一冊の小説の主人公を張れそうです。名探偵・・・じゃなくて名殺し屋って言葉ありましたっけ？

　殺し屋ばかりのお話なので、もちろん勧善懲悪の物語ではないのですが、時代劇を観た時のようにスカッとしました。めでたしめでたし！！あれ？殺し屋があんなに仕事をまっとうしてめでたしっていう感想は変だなあ・・・。
昨日と今日と明日を入れ替えられても気が付かないような単調な生活を送っていると、小説や漫画や映画など、物語が人にとって大切なことがよく分かってきます。
　どこにも行かなくても旅にでられて、冒険したり、夢をみたりできる。

　昨日は、ハードボイルドな一日だったなあ。

　手帳の11月30日の欄に『マリアビートル読了』と書きこむだけで、カラフルな思い出がひとつ、増えたみたいです。

　今日の欄には『昼ごはんの惨劇！離乳食、宙を舞う！』とでもかくかなぁ・・・。