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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2011/01/07 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


フィクション

つるかめ助産院

著者:小川 糸

出版社:集英社

つるかめ助産院

 子どもを寝かしつける片手間に、いつも本を開いています。

 夢中になって読み進めているうちに、腕の中の子どもは寝息を立て始めます。
 今日はなんだかそのまま離したくなくなってしまい、抱きかかえたままの姿勢で読み終わるまでがんばりました。あ~、腕がいたい・・・。


 物語ってすごい。


 いろんな人の生きる痛みや、出産までの苦しみや喜びを、読んでいるこちらが息苦しくなるくらいに伝わります。
 

 わたしが、自分の体験を伝えなさい、と言われたとして・・・う~ん、今となってはさっぱり憶えていないことのほうが多いです。
 つわりが辛かったことはよく憶えているのだけれど。頭痛・吐き気がまるでインフルエンザ並みに酷かったな、とか。しかし出産は・・・まあ、痛かったような気がする、くらいしか思い出せません。
 みんなこんな風に幸せと不安な気持ちを育てて産むんだなあ。


 そうだった、そうだった。と、しみじみと寝顔に見入ってしまいました。


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