おすすめの本RECOMMEND
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?
2011/08/14 更新
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
フィクション
おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2
著者:村上春樹
出版社:マガジンハウス
夏休みが、やってきました!
何もしなくても、どこにも行かなくても、いつもと変わらない生活の中、一瞬で夏休みにトリップできるものがわたしにはあります。
ペディキュアと村上ラヂオです。
キラキラのラメが入った真っ赤なペディキュアを久し振りに塗りました。
行く先はいつもの公園やスーパーで、自転車に乗るので足元はスニーカー。誰にも気付かれることはないけれど、これでいつでも素敵なサンダルを履いておしゃれして、街や海に出掛けられると思うと胸がドキドキしてきます。
まあ、どこにも行かないんだけどさっ。
村上ラヂオ2が発売になりました。
短いエッセイが52編も入っています。正直、どうでもいいようなしょうもない内容の話ばかり。
そんなエッセイを次から次へと頭に放り込んでいると、他の悩みや考え事が押し出されて溶けてゆきます。
いつの間にか、真面目な難しいことは、なんにも考えられなくなってゆく。
南の島に来ているみたいに、頭はからっぽ、心はまっしろの、「ま、いいかぁ~」と思えるぐずぐずなゆったり感を味わえます。
わたしの夏休みの極小旅行。
ときめきとリラックスの一瞬。
たった4ページからでもしあわせバカンスに旅立てます。
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