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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2011/09/01 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


フィクション

星間商事株式会社社史編纂室

著者:三浦しをん

出版社:筑摩書房

星間商事株式会社社史編纂室

 現実の世界は、時にはとても辛く、厳しいものです。

 お気に入りの妄想の世界にとっぷりと頭の先まで浸かってしまい、何もかも通り過ぎるまで隠れてしまいたくなってしまうことがあります。
 そんなことをしても、なあんにも変わりはしないのに。

 そんなわたしに、三浦しをんの小説は、思いもよらなかった新しい妄想の使い方を教えてくれました。

 匙加減を慎重にしなければ、日常生活に支障をきたしてしまいかねない危険な薬 ―妄想― を、この本ではなんと瓶ごとひっくり返してしまいます。
 そんな無茶な!!と青ざめながら読み進むうち、本から顔を上げる力がわたしの中にわいてくるのが不思議でした。

 妄想に逃げるんじゃなくて、妄想と手を取り合って現実世界へ殴り込む。

 こんな使い方があったなんて・・・!

 毒にも薬にもなる妄想の使用法。
 正しい使い方なんて、きっと誰にもわからない。

 わたしも、もっと大胆に使い方を改めてみようかしら。

 ・・・すでに使い過ぎているのが問題かもしれませんが・・・。



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